【仕様】漆喰の特徴と役割、ホタテ漆喰との違いは？

こんにちは！埼玉県鴻巣市にある高断熱・高気密な注文住宅工務店「佐藤ホーム」のブログ編集部です。

自然素材の家の外装や内装に使われることの多い漆喰（しっくい）。その素朴でやさしい風合いは、自然素材ならではの魅力があります。

漆喰の原料は消石灰がほとんどですが、「ホタテの貝殻」から作られた「ホタテ漆喰」もあります。今回は、漆喰壁の特徴とホタテ漆喰の違いをご紹介します。

自然素材の家といえば「漆喰壁」その特徴は？

自然素材の家づくりでよく耳にする「漆喰」。ナチュラルな空間を演出するだけでなく、機能面でも優れています。

漆喰壁とは？

漆喰は、消石灰（水酸化カルシウム）を主原料とした塗料で、外装や内装の壁、天井などに使われます。石灰石を高温で焼成し、水やのり、繊維を混ぜて作られる自然素材の建材です。

なめらかな風合いがやさしい雰囲気を生み、人気の高い壁材です。ここではメリット・デメリットを見ていきましょう。

漆喰壁のメリット

メンテナンスが楽

ビニールクロスに比べ、経年による変化が少なく、長期間きれいな状態を保てます。

調湿効果がある

多孔質の構造で湿度を自動調整。高湿度時には吸湿、乾燥時には放湿し、快適な空間を保ちます。

防火性が高い

漆喰は不燃材料であり、火災時に燃え広がりにくく、有毒ガスも発生しにくい安全な素材です。

ほこりが付きにくい

静電気を帯びにくいため、ほこりやゴミが付着しにくい特徴があります。

カビ・ウイルスに強い

強アルカリ性（pH9〜11）で、ウイルスやカビの繁殖を抑制する効果があります。

消臭効果

強アルカリ性によってニオイの原因物質を分解し、室内の空気を清潔に保ちます。

漆喰壁のデメリット

施工に手間と時間がかかる

職人による手作業施工のため、工期やコストが高くなりやすい傾向があります。

ひび割れが起こりやすい

湿度や気温の変化による収縮で、クラック（ひび）が入る場合があります。

自然素材と呼べない漆喰もある

純粋な漆喰は自然素材ですが、施工性を高めるために化学接着剤を混ぜた製品もあります。自然素材の家を建てるなら、素材選びに注意が必要です。

ホタテ漆喰とは？

ホタテ漆喰は「ホタテの貝殻」から作られた天然由来の漆喰です。主成分は炭酸カルシウムで、調湿性・防カビ性・耐火性に優れた壁材です。

ホタテ漆喰と漆喰の違い

どちらも炭酸カルシウムが主成分ですが、ホタテ漆喰は機能性が高く、見た目にも光沢があるのが特徴です。

機能性がさらにアップ

ホタテ貝殻の多孔質構造により、調湿性能が高く、有害物質の吸着効果もあります。シックハウス症候群の対策にも有効です。

自然素材で環境にもやさしい

ホタテの貝殻を再利用したエコ素材で、廃棄物の削減やCO₂削減にも貢献します。

ひび割れが起こりにくい

空気中の二酸化炭素と反応しながら硬化するため、時間が経つほど強度が増します。

光沢のある美しい仕上がり

貝殻由来の自然な光沢で、上品で繊細な質感を実現します。

高い機能性と美しさを両立するホタテ漆喰は、人と環境にやさしい自然素材の壁材です。

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