スタッフ日誌
ナイトパージ
秋らしく過ごしやすい時期になってきましたね。
こういう時期は窓を開けて、外の風を取り込んで、換気をしたくなるものです。
ですが、窓を開けると車の音がうるさかったり、花粉が入ってきてくしゃみが止まらなくなったり、砂ぼこりが入ってきて掃除が大変になったりと、窓を開けるのが嫌になってしまうこともあります。
そんな時、どうすればそのような不快な思いをせず、かつ、換気をすることができるのか…。
弊社で施工している高断熱高気密住宅では、第一種換気(機械給気・機械排気)のヴェントサンという24時間換気の換気扇を取り入れています。
こちらは、フィルターを通して空気を取り込んでくれるので、花粉や砂ぼこりなどを除去しながら換気をすることができます。
また、室内の温度を利用して、外の空気を暖めたり冷やしたりしながら空気を取り込んでくれる優れモノでもあります。
通常使用するのは上記の『熱交換』という設定になりますが、こちらにはもう一つの設定として『ナイトパージ』という設定があります。
ナイトパージとは、簡単に説明すると熱交換をするのではなく、外の空気を強制的に取り込む設定になります。
弊社の低燃費住宅モデルハウスでもヴェントサンを取り入れているので、設定をナイトパージに切り変えることでどのような変化が起きるのか試してみました。
まず、9時頃に設定を熱交換からナイトパージに切り変え、換気量をMAXに設定しました。その時の各部屋の温湿度が以下の通りです。
リビングダイニング 温度:24.6℃ 湿度:55%(屋外 温度:22.3℃ 湿度:50%)
ここから6時間後の15時頃にモデルハウスの状況を確認に行きました。
リビングダイニング 温度:24.7℃ 湿度:50%(屋外 温度:23.8℃ 湿度:42%)
結果、各部屋3~5%程、湿度が下がったことがわかりました。
本日は曇り空で太陽光もあまり出ておらず、外の湿度がそこまで高くなかったため、外の空気を取り込んだことにより室内の湿度を下げてくれたようでした。
外の気温や湿度が低いような日であれば、設定をナイトパージにし外の空気を取り入れることで、花粉や砂ぼこり、車の騒音などを気にせずに外の空気を取り込むこともできそうです。
注意点として、ナイトパージは外の空気を常に取り込み設定なので、外の気温や湿度が高かったり、逆に低すぎる場合に、設定をそのままにしておくと室内環境が悪くなってしまうことがあります。
設定を忘れずに切り替えないといけないというのが要注意です。